「天気の子」、観てきました。
映像は、相変わらず素晴らしかったです。
けど、物語は…
「君の名は。」と比べてしまうと、まあ、期待はずれです。
テーマも、アイディアも、展開も、ディテールも、イマイチです。
「君の名は。」が素晴らしすぎたのです。
「君の名は。」の物語は、様々な意味で非常によくできていた。
この間もテレビでまた観たけど、何度観ても感心してしまう。
起承転結の全てが面白い。
そして、感動する。
まあ、なかなか、そういう物語を書くことはできないですよ。
そういうことです。
「君の名は。」は、好きな人を救い、かつ、多くの人を救う。
「天気の子」は、好きな人だけを救い、他の全ての人を犠牲にする。
「君の名は。」は、クライマックスの主人公の行動に必然性がある。ちょっと大胆すぎるけれど、あくまで人々を救うための現実的な行動である。
「天気の子」は、クライマックスの主人公の行動に必然性がない。なぜあの場所に行けば少女を救えると思ったのか、観客は理解できない。
「君の名は。」は、ありえない設定の下で、緻密に計算されたストーリーが展開する。そのありえない設定さえ受け入れてしまえば、ツッコミどころは(あまり)ない。
「天気の子」は、少女が超能力者なのか単なる偶然なのかがはっきりせず、まずそこが気になってしまう。また、ストーリー展開上のディテールに、ツッコミどころが満載である。
というわけで、僕ははっきりと「君の名は。」に軍配をあげるのだけれど、もしかしたら新海監督は、あの映画を自分らしくないと思っているのかもしれませんね。
「秒速5センチメートル」とか「言の葉の庭」とかと全然違いますからね。
自分の描きたいテーマと商業的成功を両立させるのは、難しいですよね。
ところで、劇場で、カップヌードルをもらえます。
劇中に、
「ちょっとまだそれ早くない?」
「2分がうまいんだよ、知らないの?」
という会話があって、それがTVCMでも流れている。
なんつーか、うまいことやりますな〜。
そう言われると、2分で食べてみたくなるしね〜。
で、実際、うまかったし〜!
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